エニアグラムの図形は、
人間性に関する
「一体性=(円)」と
「分割=(三角形と変六角形)」
の両方の側面を表しています。
円=「全体」と角形=「部分」
ともいえるでしょう。
そして、性格というのは、
その「部分」に自我を置き、
固定化したが故に偏ってしまったたもの
という話を前回までしてきました。
私たちが、普通に暮らし、
自然と全体に生きられるようになる。
私たちの心が常に本質的一体性を
中心に定めることができるなら、
エニアグラムというツールは
全く必要ないものとなるでしょう。
けれども、
残念ながら私たちは部分に固執し生きます。
そして足りない「部分」同士が、
お互いを責め合って争い合ってしまうもの。。
もし全体性を取り戻せれば…
残念ながら、自我を動かす方法は
親からも学校でも学べません。
心の仕組みを理解し、
意識的に生きない限り、
本質からはかけ離れていきます。
知恵を知り、心理学を学び、
インナーワークトレーニングをし、
内面に取り組まない限り、
中心を定めることはできません。
そうしない限り、心は常に乱れ、
人生は苦労が絶えないものとなるのです。
宗教が目指すもの
人間が「本来の自分自身」からも
魂、「何か聖なるもの」から
「分離」して生きているということは、
優れた精神的伝統の共通認識です。
そしてそれを取り戻す知恵がある。
愛や中庸、アートマンやブラフマン、
タオ、インテグラル、、など
古今東西の哲学や宗教でも
言われてきたものでしょう。
性格心理学から見てもそうです。
事実、一体性、全体性が欠如していることが
通常の現実の特徴なのです。
全体性、本質、魂の一体性、
いかにそれを取り戻すか?
それこそが、
エニアグラムが目指すものなのです。
エニアグラムは宗教ではありません。
祈りも儀式も必要ありません。
(もちろんそれも良いですが…)
スピリチュアルティの持つ
抽象的なフワフワしたものではない、
科学的、合理的な法則、理論を持つものです。
しかしきっと、
目指すところは同じなのでしょう。
そして、これはこれからの時代に
とても大事になってくるものです。
エニアグラムはじめの一歩
さてまずこれから
エニアグラムの具体的な情報に入る前に、
魂の本来の一体性が、
主にどのような三要素に
分かれているかを見ていきましょう。
エニアグラムはまず人の心の
要素を大きく3つに分けています。
エニアグラムの九つのタイプは、
互いに無関係なカテゴリーではありません。
適当にランダムに数字が
並んでいるのではありません。
極めて豊かで深い部分で
相互に関係しているのです。
そしてそれは、
個々の性格タイプを
超える意味を持つのです。
個々の具体例を詳しく見る前に、
大きなカテゴリーを見ていきましょう。
心には三つの基本要素として、
本能(instinct)
フィーリング(feeling)
思考(thinking)
の三つがあります。
エニアグラムの理論では、
これら三つの機能は、
それぞれ人間の体の中にある、
微妙なエネルギーセンターに
対応しています。
人の心の3つの分類
古代ギリシャのアリストテレスは
「信頼(エトス)」
「情熱(パトス)」
「論理(ロゴス)」
と説きましたが、
人類は昔から大きく3つの要素で
成り立っていると伝えてきましたが、
これは私たちにとっても
馴染み深いのではないでしょうか。
「あの人は行動派」
「彼は感情的」
「この人は論理的だね」
という分類は誰もがすることでしょう。
そして、性格タイプは
主にこの三つのセンターのどれか
1つと関係しています。
タイプ8、9、1が本能センター
タイプ2、3、4がフィーリングセンター
タイプ5、6、7が思考センター
に対応しています。
現代脳科学では、
脳が三つの基本要素に分かれている
ということを発見しています。
脳の三位一体論。
脳幹部といわれる部分が
「本能センター」に対応、
大脳辺縁系といわれるのが
「フィーリングセンター」に対応、
大脳皮質と呼ばれる部分が
「思考センター」に対応。
エニアグラムの専門家は、
この三つのセンターのことを
頭(head)、心(heart)、腹(gut)
もしくは、
思考(thinking)
フィーリング(feeling)
行動(doing)
という人もいます。
カテゴリーに閉じ込められる
自分のタイプがなんであれ性格は、
本能、フィーリング、思考
という三つの要素すべてを含みます。
三つ全てが相互に作用しており、
1つに取り組めば、残りの二つに影響します。
どのタイプも個別に分離して
独立して存在していません。
あぁ、まさに人間の縮図のようです!
ただ私たちのほとんどは、
通常のように性格の中に閉じ込められていると、
自分自身についてのこうした要素を
区別しにくいのです。
現代の教育もその方法を
全く教えてくれません。
そして、
ここからが、他の性格心理学と
エニアグラムの大きな違いとも言えます。
他の性格分類で、
私はこのグループに属する。
「これが私なんだ」
と自我を強調し、
サポートする方向で考えますが、
エニアグラムの考えはこれと異なります。
私たちは誰しもがこのタイプの
全てを持ち合わせていて、
一つのカテゴリーに極端に
属することはありません。
三つの脳理論は、
それぞれ大切な機能を持ち、
それぞれが相互関係しているものです。
そして、
フィーリングセンターに
属するタイプだからといって、
他の人より気持ちが豊かである
ことではありません。
思考センターだからといって、
他の人より頭が良いわけではありません。
それぞれのセンターの機能
(本能、フィーリング、思考のいずれか)
の周囲に自我が最も強く形成されています。
つまり、
最も自由に機能できない心の要素なのです。
性格は偏りであり歪み、
肩に閉じこもるものという性質を知ることで、
逆に自由への鍵のヒントとなるのです。


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