心という謎めいたものを
真剣に解明しようとしたのがユングです。
ストレス社会と呼ばれる
複雑な現代社会において、
多くの人が心にモヤモヤを抱えています。
心の健全性が重視される
現代社会こそ、彼の考えに詳しく
触れることが重要でしょう。
もちろん、
心理学は発展中の学問です。
心のメカニズムを
解き明かしたわけではありません。
性格心理学を知り、
ユングの教えに触れることで、
必ずしも答えを導ける訳ではありません。
でもきっと何かしらのヒント、
人生が生きやすくなる
きっかけは与えてくれるはずです。
少しずつ一緒に学んでいきましょう。
さて、
誰しも心の中に、他人に
触れられたく無い部分があります。
あることが心にひっかかってしまい、
否定してしまったり、なぜか
気に入らなくて腹たったり。。
他人から見れば理解しがたいことも
なぜか自分の中で暴発することがあります。
ユングの言語連想実験
ユングはこうした現象を言語連想実験
という研究を通じ発見するのです。
言語連想実験とは、
ある単語をクライアントさんに見せ、
そこから連想する言葉を挙げてもらう。
例えば、
「庭」「歌う」「海」「子供」「旅」
など、100個ほど単語を見せて、
その反応を測定することにより、
心の内側を明らかにしようとします。
そしてその過程で出てくる感情を
ユングはコンプレックスと名付けました。
中でも自分にないものに対して
理不尽な怒りや不快感を感じるものを
劣等感コンプレックスと呼びます。
…
英語ですが、言語連想実験は、
以下のようなイメージです↓
データに心が乱される
例えば、
有名な事例が学歴コンプレックス。
学歴が低いことを気にする人が
高学歴の人に対して、
「自分はああなれない。。」
「あんな優秀な人になりたい」
と感じるのは単なる劣等感ですが、
そこに悪意が混じると。
「あいつは学歴が高いだけで
どうせ使い物にはならないよ!」
「いい大学を出ているからって
態度が偉そうで気にくわない奴だ。。」
など、根拠もなく
否定したり悪感情を持つのが
劣等感コンプレックスです。
学歴というのは、何も感じない人に
とってはただのデータにすぎません。
しかし、
育ってきた環境や性格によって、
そこを過度に気にして、執着し、
振り回されるようになれば、
学歴というただのデータに心かき乱されます。
つまり、
高学歴の人に対して強い悪意を持つのは、
その人自身が嫌いな訳ではなく、
悪意を持ったその本人が、
学歴に対して触れられたくない
痛みを抱えているために、
高学歴の人を否定してしまうのです。
そしてさらに、
悪意を持つ本人の心を無意識に傷つけます。
矛盾が心の中を支配する
これは客観的に見て、
良い関係とは言えません。
誰もが冷静になれば分かることでしょう。
しかし、こうした状況は往々にしてあります。
人間同士なぜか理不尽に
傷つけ合うことがあります。
劣等感コンプレックス。。
こうした感情は誰にもあるものですが、
自分の心の中にこうした感情があることを
誰もが認めたくないものです。
相手がどうこうではなく、
本当は本人の心の中に
コンプレックスを抱えている。
なかなかそれを素直に認められません。
つまり、
こうした矛盾を心の中に持つわけです。
そして認めないままでいると、
シャドーとしてその感情は
重苦しく心の中を支配していきます。
このコンプレックスは性格とも関連し
そしてあるきっかけで暴発します。
そのことに囚われすぎて
物事にうまく取り組めなくなったり、
本人は普通でいるつもりでも、
周囲から見ればコンプレックスに
関連する事柄への態度がおかしくなるなど、
心理的に均衡を欠いた状態となるのです。
コンプレックスを否定しない
もちろん、コンプレックスは
環境や経験、トラウマなど、
様々な要因で形成されるのですが、
面白いもので、こうした状態で出る行動も
性格によってパターンが決まるのです。
だからこそ、自分自身を知ることは、
コンプレックス克服のヒントとなります。
では
ユングさんが言語連想実験を通じ発見した
こうしたコンプレックスとは
どう付き合うべきでしょうか?
まずは、
自分の中にあるコンプレックスを
認めることです。
そしてコンプレックスごと自分を受け入れ、
努力をして克服したり、
それ以外のことで自分を磨き
自信をつけるなどプロセスを経れば、
そこから自由になれるのです。
なぜ人は比較し劣等感を感じるか。。
よく分かりませんが、なぜか
心はそのようになっています。
人間は生まれながらに、
悩むように作られているとも言えます。
しかし、同じように、
そうした悩みは解決できるようにも
作られているのです。
これは快適でいきやすい人生を作る
重要なステップと言えるでしょう。
しかし、
これも以前お伝えしたように
周囲の社会が作り出すステレオタイプにより
自分らしい生き方ができなくなっている。
うまくコンプレックスと付き合えない
状況を作っているのです。
性格を知ることがきっかけ
また自分を正しく理解していないため
劣等感コンプレックスが生まれることも
しばしば起こります。
その人と独自の物事へのこだわり、
考え方の基準などが周囲の近親者に
理解されないため
「あいつはワガママだ」
などと否定的に捉えられることがあるのです。
つまり、
自分の性格、個性を
「これはワガママだから表に出してはいけない」
と押さえつけてしまうために
自分自身を否定してしまい、
本来の自分とは正反対の生き方を
選んで苦しんでしまうこともあるのです。
こうした人は、本来の自分を
否定することに慣れてしまい、
自分の性格が何か理解しにくい傾向にあり、
性格心理学を学んでも自分がどんな
タイプかなかなか見出せなかったりします。
でも大丈夫です。
少しずつ自分と向き合いましょう。
性格心理学は地図のようなもの。
その道を歩くかどうかはあなた次第です。
道中は険しいかもしれませんが、
地図があることで安心もできます。
劣等感コンプレックスもまた、
自分を見つめる旅の中の
アクティビティのようなもの。
自分を素直に受け入れると楽になるのです。
そのために本来の自分の性格を
誤解なく知ることが大切なのです。
まずは、
言語連想実験によってユングさんが
見出したコンプレックス。
これが人生へ与える影響について
じっくりと学んでいきましょう!


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