エニアグラムと図形の考え方の歴史と起源、ルーツを探る

性格パターンと人間理解の極意

私たちが過去を振り返るとき、

例えば歴史を勉強するときであれば、
普通は教科書を読むような

〇〇年代にどこの国で誰がいて、
こんな出来事があった!

というデータを覚えるような
やり方をしてしまいがちです。

しかし、

過去の人間の全てに
私たちと同じような心の機能があり、

日々の生活を営んでいたわけです。

特に何かしら理論や概念が生まれる背景は、
様々な影響があるわけですから、

点ではなく面で捉えなければいけません。

そう考えると、データの背景にある
よりダイナミックな心の動きに
注目してみると、

色々と興味深い事でしょう。

人間が生まれてから
心は常に存在してきたのですが、

その心を扱う心理学という学問が
体系化されたのは比較的新しい歴史です。

では、

性格タイプの代表として
エニアグラムの名は知られていますが、

そのルーツはどこにあるのでしょうか?

イスラムの導師によるもの?

…もちろんそれは1つの確固たる
説があるわけではありません。

でもそれは古くからの知恵の伝統と
現代の心理学がうまく融合し1つになった
ものとはいえるでしょう。

正確分析ツールとして現代有名なエニアグラムの
ルーツは実は心理学ではありません。

出自は宗教的な神秘主義と言われており、
その後、心理学的な基礎付けがされ、
現代に展開しているのです。

そもそも言葉による説明がない
図形に深い意味があるのです。

シンボルは非常にシンプルなものですが、

原型から発展を続けてきた
深い歴史を感じる事ができます。

その起源について、

様々な書籍の中で推測されていますので
ここでもいくつか紹介していきましょう。

エニアグラムに熱心な人は、
歴史と発展の仕方について、

様々な「伝説」を見出しています。

しかし、その信憑性は
いかがなものか分かりません。

伝言ゲームのように
伝説というのは尾ひれがつき
真実を歪めてしまう事があります。

ある1人の賢者が思いついた概念でしょうか?

エニアグラムのシステム全体をイスラムの
スーフィの導師が創ったという説もありますが、
しかしそれはどうも違うようです。

世界中の古い文献や遺跡のどこにも
エニアグラムそのものの形は存在しません。

正確な歴史は誰にもわからないのです。

人間は情報をシンボル化するもの

エニアグラムの歴史を理解するには、

シンボル(図形)と「9つの性格タイプ」
を区別する必要があります。

エニアグラムの図形そのものは、

約2500年以上前に遡る古代のもの
であることは確かようです。

古代史を少し学ぶと感じる事ですが、

通常私たちは過去に戻るにつれ
素朴で原始的な知恵を持っていると
想像しがちですが、

いわゆる先史時代の名残を見ると
現代よりはるかに進んだ知恵を彼らが
持っていた可能性も感じます。

もちろん、真実は分かりませんが、

古代の知恵をシンボルとして伝えている、

そういったケースは洋の東西問わず
各地で見られます。

ただここで、、

仮に古代の人間が深い知識を培ったとしましょう。

悟りのような知恵に到達したとしましょう。

それを後世にどう伝えるか?

地域的、時代的な背景に応じ、言葉や観念に
与えられた意味は変化するものです。

かつての人類はこれを理解し、
幾何学的象徴と図式の言語によって
知識を後世に伝えたのではないでしょうか。

世界に見出される古代遺跡などは調べれば
調べるほど神秘的な知恵が隠されているものです。

エニアグラムのシンボルも、
恐らくそういったものの1つでしょう。

心そのものは太古から存在するもの

書物や教えは残りにくいですが、
シンボルは長い時間を経て
伝承する事ができます。

シンプルで抽象的なシンボルだからこそ、
その情報量は非常に豊富だったりするのです。

そして、性格タイプを
9つに分けるという心理学の
発達に至った考え方のルーツは、

少なくとも4世紀に遡れます。

プラトンやアリストテレスの時代から
人類は複雑な心の働きを体系化
しようと努力し続けました。

いわゆる心理学という学問体系が
形成され始めたのは、

18〜19世紀のことでしょう。

エニアグラム以外にも
様々な性格心理学、発展心理学の
モデルは存在します。

こうした学問は科学的手法により
さらに発展を遂げ、私たちの心の
理解は進んできたのです。

けれどもこの2つの知恵の流れが一緒になり
融合し始めたのは、ここ数十年の間なのです。

精神と物質、宗教(スピリチュアル)と科学を
融合しようという試みは最近のことです。

不思議なことに古代の知恵と
最先端の学問体系は統合を見せるのです。

そして、エニアグラムの知恵も
現代にこそ輝くものなのかもしれません。

エニアグラムのルーツを知る人物

つまり、

エニアグラムの図形の正確な起源は、

歴史上、不明になっています。

車輪や文字と同様に、それは
どこから来たのか分かっていません。

紀元前2500年ごろのバビロンを
起源とするものという説もありますが、
直接的な証拠は殆ど見つかっていません。

エニアグラムにつながる抽象的概念の多くは、

幾何学的、数学的由来からして、

古代ギリシャの思想に
ルーツがあるのかもしれません。

図形の背後にある理論は、

ピタゴラス、プラトンや一部の新プラトン学派
など哲学者の考え方にも見られるものです。

或いは陰陽の太極図や仏教の古い教えに
見出される東洋の思想にルーツがある
可能性もあります。

いずれにせよ、

ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、

と言った3つの主要な宗教の
全てで見出す事ができる

神秘的哲学を見出した、
(スーフィ、神秘学、グノーシス派など)
西洋の伝統の一部がエニアグラムの
図形の元になったというのが定説です。

ただ一つ言えるのは、

古代からの文献に残らない知恵の伝承、
そうした、紆余曲折を経て、

私たちが現在知るエニアグラムの
図形を世の中に初めて表した人物が、

ゲオルギー・グルジェフという人物です。

彼について次回詳しく紹介します。

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