エニアグラム、性格タイプ3:達成者、成功を目指す人

書店に行けば、どの本屋でも目立つ場所に
成功哲学の本が置かれています。

現代社会において、社会的成功こそ
ステータスを得る手段ですから、
多くの人が成功を目論み、目指し、努力します。

しかしその中でもうまく行く人、
いかない人は分かれるものですね。

エニアグラムのタイプ3は、
健全なレベルにおいて、様々な分野で
成功することができる人と言えます。

彼らはスターであり、憧れられる存在、

その懐の深さと達成ゆえに、
尊敬されることが多いです。

資本主義の世界ではなおさら、
いいえ、太古の昔からこれは
顕著に現れる人類の特徴でしょう。

そして健全なタイプ3は、
自分が成長し、世界に自分の能力を
役立てることがどれだけ気持ちの良いことか
よくわかっているものです。

また他人が自分ができると思った以上の
達成を成し遂げられるよう、やる気を引き出す。
そこにも喜びを感じるものです。

タイプ3は、社会において文化の最良の
状態を体現する人です。

人々は自分の希望や夢の反映を
彼らの中に見出します。

タイプ3は多くの場合、成功し好かれます。

なぜなら全てのエニアグラムタイプの中で、
彼らは最も自分自身や才能、能力を育てる
必要性を信じるからです。

また社会的に価値のあるものを生み出す、
体現者としてのお手本であり模範となります。

健全なタイプ3は自分は「ベストな自分になる」
努力をするだけの価値があると知っています。

彼らは自分にも他人にも成長に賭けるのです。

そして、彼らは自分の人生が「成功しているか」
常に確認しようとするものです。

国によって、文化によって、時代によって、
成功の定義は変わるものですが、

成功は、ただ多くのお金、良い家、
高級車、高級な腕時計など

ステイタスシンボルを持つことと考える場合もあれば、

知識に価値を置き、学会、科学の世界で
名をはせることと考える場合もあります。

映画俳優として有名になる、
作家としてベストセラーとなり、
政治家として評価されるなど、

色々なケースがあるでしょう。

いわゆるその分野、地域の中で
高い地位を保っているかどうか。

タイプ3は、その中で名もない
凡人でいることを良しとしません。

注目すべき人物になろうとするのです。

だからタイプ3は必然的に目的思考となり、

称賛と行為的関心を獲得する
振る舞い方を学びます。

子供の頃にタイプ3は、親や自分の同年代の友人が
何に価値を置くかを自然と学習したのです。

そしてその分野に秀でるよう
エネルギーを注ぐ決意をしたのです。

同時に、自分をいかに魅せるか。

自分の魅力的なところや、どうすれば
他人の関心を得られるかどうか
についても学んできたのです。

と、ここまで書いて、

エニアグラムの本質を思い出してください。

確かに!

成功することも注目を集めることも、
成長のために努力することも
他人へ勇気を与えることも全て良いことです。

しかし、性格は全体から偏った部分。

ポジティブな面があれば
ネガティブな部分持つのです。

どんな場合でも、全てのタイプでも、

成長するためには、他人からの応援。
励まし、肯定してもらう必要があります。

でもタイプ3はこの普遍的なニーズを
最も顕著に表すタイプです。

タイプ3は、無人島では絶対に頑張りません。

タイプ3が成功を望むのは、

成功すれば物が買える(タイプ7的資質)
独立して支配力を手にする(タイプ8的資質)

ということはあまりありません。

彼らが成功を望むのは、空虚や無価値の
深淵に消えていくのを恐れるのです。

他人から注目されなくなることが
一番の恐怖なのです。

成功して得ることができる、
自分に対する関心の増加や達成感がなければ、

自分が「名もない人」のまま
無価値のまま終わることを恐れるのです。

だからこそ、

自分をもっと価値あるものにしてくれるものであれば、
それが何であれ、ガッと飛びつき、性急に達成しようとし、

結果的に自分自身を見失ってしまいます。

自分が本当に望んでいるものは何か、
本当の気持ちは何か、何を本当にしたいのか、
分からなくなる問題があるのです。

幼少期からタイプ3は、

人が求める価値を追求することを学びます。

例えば、
「好きでもないのに、徒競走で一番を
とって親に褒められた。だから走りを頑張ろう」

そして次第に自分自身との
つながりを失うのです。

徐々に自分自身の内側の「ハート・心の欲求」
が置き去りにされ、やがて認識できなくなります。

エニアグラムでタイプ3は、
フィーリングセンターにあることに気づいてください。

成功というのはたいていの場合、
思考を使うか、体を使うものとされています。

戦略を使ってビジネスで成功する。
体を鍛えてスポーツを上達する。

興味深いことに、タイプ3は

自分をフィーリングタイプの人間とは
考えていないのです。

自分を行動と達成の人と考えています。

ゴールを設定し、そこに向かって一心不乱に突き進む。
それをしなければ達成はできません。

そこを突き進めていくために
自分の気持ちを閉じ込めてしまうのです。

感情は実行の邪魔になると感じ、
自分のエネルギーを思考や行動に
変えてしまうのです。

そうして自分を見失っていくのです。

多くの場合、タイプ3は、

がむしゃらに頑張り達成した後、
自分の心に覆い隠してきた部分に気づきます。

他人の期待に適応してきたことに気づき、

「じゃあ自分は何を望んでいたんだ?」

と問いが浮かんできます。

が、残念ながらその答えは分かりません。

その問いを無視してきてしまった結果、
まるで自分がなかったことに気づくのです。

そして絶望感を感じてしまいます。

他人が羨むステータスを手に入れてもなお、
自分が不幸で満たされないことを自覚する。

多くの成功者が陥るパターンです。

タイプ3の根本的ジレンマは、

本来の自分であることや
自分自身の真の資質を表すことを
許されてこなかったということです。

幼少期に「ありのままの自分」でいること
を許されれないメッセージを受け取り、

自分が認められるためには、
別の人間にならなければいけなかったのです。

もちろんどんなタイプ人でも
ある程度はこうしたメッセージを受け取ります。

が、タイプ3はその性格構造故に、
そのメッセージを強く受け取り、
その生き方をするようになったのです。

特定のやり方で良い結果を出すことで得た関心、

それがタイプ3の酸素であり
呼吸に必要なものとなったのです。

しかし残念なことに、それには
高い代価を支払う必要がありました。

心は複雑なものです。

性格は歪みから生まれるものであり、
それは完全ではありません。必ず盲点があります。

どれだけ突出した達成をしたとしても、
それで満たされない部分が生まれることになるのです。

性格はどんなタイプでも諸刃の剣なのです。

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