人の状態はいつも同じではありません。
ニュートラル、ストレス、リラックス時と
人はどのように変化するか。
それが体系的に理解できるのが
エニアグラムの図形の面白いところです。
ストレスが増加する状況で、
エニアグラム・タイプ1の人は
その理想主義的なとらわれから来る
責務や義務から解放を望むようになります。
そして、タイプ4の特徴が表れます。
ロマンスやエキゾチックな場所に逃避したい、
という空想にふけっている自分を
発見するかもしれません。
既婚者のタイプ1であれば、
そこで出会った人と恋に落ちるような
禁じられた思いを抱くかもしれません。
ただタイプ1は概して自己抑圧的ですから、
欲求の対象に対してダイレクトに
自分の本当の気持ちを伝えられません。
ましてやそういう気持ちを
行動に移すことはほとんどありません。
責任感の強い理想主義、完璧主義である
タイプ1がもしリスクを冒して
そうした夢想の恋人に興味を
ほのめかしたにもかかわらず、
断られたり、非難されることがあれば、
深い恥の意識、自分の衝動は抑えなければいけない
というさらなる決意を抱くでしょう。
より思い込みの強いタイプ1へ戻ってしまうのです。
自分が無責任であることに罪悪感を感じ
自分自身にさらに厳しくなります。
だからこそエニアグラムのタイプ1の
ストレス反応はタイプ4へ行くのです。
タイプ4への動きというのは、
タイプ1の幻滅と疎外感が増大する
サインとして考えることができます。
いつも完璧にこなす人の
情緒が乱れ始めたら、ストレスを
抱えているサインかもしれません。
誰も自分のことを理解してくれない。
どれだけ一生懸命働いているか分かっていない。
と感じ、突然気分が変わったり、
憂鬱になったり、引きこもることがあります。
自制心が崩れ、妬みと憤慨の激しい感情に襲われ、
自分と他人の評価が極端になります。
「自分だけが不幸の渦の中、自分以外は
皆幸せそうに人生を送っている」と。。
普段は安定しているタイプ1が、
突然ドラマチックな悲劇のヒロイン、ヒーローを演じ
拗ねたり、それまでの彼らに似合わない
気取った振る舞いをすることがあります。
感情的爆発、ムラっけ、敵意、引きこもり
といった全てが起こり得るのです。
でもこうしたいかなることについても
非難され、問いただされたりすると、
タイプ1は痛々しいほど、さらに
自意識と自己抑制を強めるのです。
他のタイプならそれほど気にならないことも
完璧主義のタイプ1は許せないことなのです。
もちろん、自我の成長具合によって
そうした傾向の強さは変わります。
特に未熟な場合は、ストレス反応としての
タイプ4への動きによって、
自分自身のルールは例外が許されるはず
という気持ちを募らせていきます。
「自分は真面目に懸命に働いている。」
ということを正当化して、
多少羽目を外して、酒に溺れたり、
不道徳な恋愛をしたからといって、
誰かに非難されるいわれはない。。と。
確かに、こうした行動の一つ一つを見れば、
取り立てて有害ではないかもしれません。
しかし、タイプ1の持つ超自我に反することなので、
そうした行動そのものが、さらなる
プレッシャーと心配の源になるのです。
タイプ1にとって、そうした
タイプ4的な気晴らしというのは、
本当に心が休まるリラックス効果を与える
というものにはなりにくいのです。
不健全なタイプ1の自我レベルであるほど
超自我の声があまりに厳しく、
それに逆らう破壊的なはけ口を
無意識にやってしまうことになるのです。


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