知り合いの中でなぜか無性に
腹がたつ人っていませんか。
嫌な感じがして無性に気になる。。
「アイツはムシが好かない」
「見てるだけでイライラする」
などと、直接何か嫌な事を
された訳ではないのに、
そう感じる相手がいたりします。
誰か特定の人物に対して
はっきりとした原因もなく
苛立ったり不快な気分を感じる。
そういう相手は、実は
自分の中にある影(シャドウ)
によるものだ。
と、ユングは指摘します。
このシャドウという概念は重要です。
有名な東洋の陰陽図があるように、
この世は光があれば闇もある。
これは心にも言える法則なのです。
影(シャドウ)というのは、
自分が「こうありたくない」と
抑え込んでしまっている心理的な
部分ということです。
なぜあの人は嫌な感じなのか?
例えば、
人見知りが強く
引っ込み思案の性格の人が
「こんな自分は嫌いだ」
と無理をして社交的に外交的に
振舞っているとします。
その過程で色々と
心の傷を負ってきました。
そういう人が、
人見知りをするおとなしい人を見ると
「どうしてそんな性格なんだ、
お前はもっと明るくしろよ!」
と、強く責めてしまったり、
口に出さなくても心の中で
「アイツは嫌いなタイプだなあ」
と感じたりするものなのです。
これは本当は、
その人が嫌いなのではありません。
その相手に、
自分のシャドウを投影
しているため、
無意識のうちに、
「ああなりたくない!」
「あれはなんとかしなければいけない!」
と感じているのです。
無意識に心がかき乱されるのです。
ただ、自分はそこまで自覚が
できている訳ではありません。
これがシャドウの恐ろしくも
興味深い点です。
自分についてくる影は、本来は自分です。
が、それはまるで他人のように見えます。
それは相手が悪いのか?
相手が嫌なのではなく、
本当は自分が嫌なのです。
自分の心の中にいる、
自分の嫌な部分が、外側に影のように
出現してしまっている訳です。
だから相手から直接、迷惑や
被害を被っている訳でもないのに、
「うじうじしているダメなやつだ」
「アイツがいると場が暗くなるよな…」
などとその存在を過剰に嫌悪するのです。
その人が単に好きでないのであれば、
無関心なまま取り合わなければいいのです。
が、
その存在が自分の中に抑圧されている
影(シャドウ)である場合、
なかなか素通りできないのです。
どうしてもその人に囚われ、執着し、
否定的になってしまうことが
しばしばあります。
それに気づかず、特定の人に対して
攻撃的になったり、傷つけるような
態度や言葉で接してしまうのです。
なぜ嫌うのか、周りも理解しがたいです。
相手も改善のしようがありません。
こうした状態は、もちろん
健全な人間関係ではありませんね。
見るべきなのは自分
まさにウィンウィンではなく
ルーズルーズの関係になります。
相手を傷つけるだけでなく、
自分自身をも辛い状態に追い込んでしまいます。
影(シャドウ)を否定し、
感情的に攻撃したところで、
少しも幸せな気持ちにはなれません。
あなたはあなたに向かって
攻撃しているようなもの。
影を切り離すことはできません。
であれば…
影(シャドウ)は否定するのではなく、
それを認め、向き合って、
対話をすることが必要です。
他人とのコミュニケーションの前に
自分自身のコミュニケーションが
うまくいかなければ
人生の向上も難しいです。
そして、
その影(シャドウ)を乗り越えられた時に
初めて本当に楽になることができます。
自分と向き合う!
冷静で俯瞰の客観的に
自分を見る方法として、
心理学は役に立ちます。
生理的に嫌だと感じる人がいて
ストレスを感じる場合、
「どうして自分はあの人を
見ているとイライラするのだろう。
あの人からひどいことを
された訳ではないのに、
なぜ嫌なのだろう。。。」
と自分自身に問いかけてみる
必要があります。
そして、
「もしかしたら自分の中にも、
あの人と共通点があるのかもしれない」
と振り返ってみるべきでしょう。
シャドウという概念を知った今、
解決のヒントは自分の中に存在する
事に気付いているはずです。
こうした場合にも、
やはり大切なのは、
本来の自分の性格としっかりと
向き合うという行為なのです。
本当の自分を知らずに
無自覚なまま他人や自分を憎んだり
傷つけてしまうのは、
とても不幸なことでしょう。
職場でも家族でも友人でも、
人間関係がうまくいかないだけでなく、
自分を長期的に傷つけることになります。
周囲の人に心を許せなかったり、
嫌悪感や憎しみに苦しんでいる場合、
まずは自分を振り返り、その
内面と対話することが必要なのです。
そしてそこで鍵になるのが、
性格心理学です。
自分の内面にもパターンがある。
これを知っておけば、自分との
対話もスムーズにいくでしょう。


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