性格テストで測定しても相対的なものだが性格は役に立つ

性格パターンと人間理解の極意

人間を理解する…

これは非常に難しい事です。

心理学というのはある意味、
この難解なゴールに向かって
チャレンジしている学問と言えます。

が、このテーマで扱う性格を
どう定義づけるかも難解なのです。

例えば、ある人について自分は十分に
理解していると思っていても、

実際の相手が自分のイメージと
かなり違っていることを
発見する事があります。

当然です。

心理学は人間の心を扱うものであり、

心は主観と客観をきっちりと
分けることができないのですから、

厳密な科学的思考の枠組みを
そのまま使うことは難しいのでしょう。

そういう意味では数学や物理学など厳密な
意味での科学と比べると学問としては
劣ってしまう部分はあるでしょう。

ただ、心を解明しようとするその試みは
興味深いですし、実際に有益な発見は多々あります。

心の数値化など不可能

ここで、性格を定義づけるために、

まず人間の性格をテストによって
測定するという道が存在します。

誰しもが性格テストなるものの
簡単なものなら受けたことがあるでしょう。

性格は間違いなく人間の持っている
属性のひとつでしょうが、

一義的に規定する事が困難な概念です。

例えば「怒り」という感情は
必ずしも悪いものでしょうか?

怒りの表現は人類に共通のものでしょうか?

アドレナリンの量で怒りを規定できるでしょうか?

考えれば考えるほど曖昧模糊としたものです。

事実、性格に関しての定義は
心理学者の間にも一致した見解は、
未だに見出されていません。

極めて不明瞭で漠然としています。

では次に測定について考えてみると、

心理学的測定は個人の性格を
量によって測るため、

相対的な序列的確認で終わります。

テストで集めたデータはある種の
客観データですが、そこには必ず
人間のバイアスがあります。

数値化するというのは
ある種、絶対的に見えるものですが、
ここは覚えておくべきでしょう。

心理学でできる数値化はあくまで
アンケートのような傾向データを集めるものです。

心理学を絶対視しない前提

それは温度や振動数を図るといった
物理的な数値化とは意味が違うのです。

人の心に客観料は存在しないのです。

では仮にです。。

ドラゴンボールのスカウターのような
とんでもないテクノロジーが開発されて
性格が測定できるようになったとして、

それでそれがその人の性格を
どの程度まで理解できるかも不明です。

また感情や性格、心理というのは必ず
誰か他人との関係性で生まれるものですから、

全てがニュアンスで意味が変わります。

TPO、時間、場所、状況によって
様々な影響で相対的に変化するものです。

このように考えてみると、
性格を厳密な意味で測定することには
限界がある事が理解できます。

様々な心理学者がこれを
真面目に誠実に追求しています。

だからこそそれも尊重した上で、

性格を測定することは、
ある操作的概念の中で、相対的にある種の
誤差を含んで測定できるといったほうが良いでしょう。

性格について考えるとき、
どのような場合にどのような目的で
用いるかも考えなければいけない問題です。

性格テストも社会の役に立つ

 

と同時に、こうした統計的傾向が
人類に恩恵を与えてきたことも
認めて受け入れる必要があります。

心理学がこれまで培ってきた努力は
厳密でないからという理由で無視して
良いことにはなりません。

性格テストのようなものも非常に
有益な場面に活用することができます。

精神医学の世界では、

患者を正しく理解することは、
診断や治療にとって必要なことで、

また、カウンセリングの場面では、
性格テストによるクライアントの
性格を把握する事が、

問題解決の手がかりになる事も多いです。

他にも教育場面では、

子供の学習意欲や適応の問題を
理解するために性格テストは役立つでしょう。

産業場面で、仕事の適性や
職場での適応あるいは人間関係の問題に
性格テストが重要な役割を果たしています。

社会の多くの場面で性格テストが必要とされ、
大きな成果を挙げているのも事実です。

が、それは使い方次第ですし、
状況によって盲点が生まれるのも
紛れも無い事実なのです。

心理学は役に立つ学問である

学校のテストのように
真実、正解だけを書くことが
人生の社会の目的ではないはずですから。

私たちはツールとして性格心理学を
大いに活用すれば良いはずです。

そこには太古から培われた人間の心の
明らかな傾向を示す知恵が詰まっているのです。

このテーマで詳しく掘り下げる予定の
2つの性格診断ツール

エニアグラムと心理機能

これも基本的には診断テストを受けて、
自分が何タイプか把握するところから
スタートします。

しかし、テストはあくまで大まかな
スタート地点を決めるのに過ぎないこと、

最終的には深遠なる自分の心の中
という大海原に航海する為の
準備にすぎない。

ということを分かってください。

テストで全てが決まるわけではない。

が、テストが分析のきっかけになるのです。

そもそもですが、

性格の把握と分析それ自体は、
どんな病人も治療できませんし、
どんな子供を教育もできないですし、

どんな社会的問題を解決する事もできません。

活用できるか否かは私たち
個人個人に委ねられているのです。

性格心理学を学び、それを生かすも殺すも私たち次第。

ここを前提に性格を学ぶ事が大切なのでしょう。

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