エニアグラムと根源的欲求、性格パターンによる行動の動機

性格パターンと人間理解の極意

エニアグラムのそれぞれの
九つのタイプには、

前回紹介した独自の
根源的恐れを持っています。

なぜ生まれて本質的、全体的な
資質を持っていた私たちは、

性格という部分に偏って生きるようになるのか?

私たちは全ての武器を持って生まれてきました。

が、その中の1つだけを選んで

戦う羽目になってしまっているのです。

何と戦っているのか?

まずは「恐れ」となのです。

タイプ別の根源的恐れは、それぞれ、

タイプ1

自分に欠陥があることの恐れ、

タイプ2

自分が愛されるにふさわしくない事への恐れ

タイプ3

自分に価値がない事への恐れ

タイプ4

個人として存在意義を持たない事への恐れ

タイプ5

自分が無能であることの恐れ

タイプ6

支えや導きがない事への恐れ

タイプ7

必要なものを奪われる事への恐れ

タイプ8

他人からコントロールされる事への恐れ

タイプ9

繋がり、分裂の恐れ

もちろん、根源的恐れは
普遍的なものでもあります。

誰しもが自分の中に、
全ての恐れを持っているでしょう。

しかし、中でも一番陥るものがあります。

恐れから逃げる人間の行動パターン

また、

すべての生物としての人間が、
生存と生殖の本能を持ちますから、

それぞれの根源的恐れのさらに根源を辿れば、

死ぬことへの恐れや、
種が消滅することへの普遍的な恐れに
対する反応につながるのです。

つまり私たちの性格が
「無」に対して持つ恐れです。

そこから分離した反応を見せます。

その上で、私たちは自分の中に
九つのタイプすべての根源的恐れを
見いだすこともできますが、

自分自身のタイプの根源的恐れが
他のものよりはるかに行動の動機に
なりやすいパターンがあるのです。

恐怖から逃げたい行動パターンは、
人間の生まれながらの根源的反応です。

最初は、親の何気ない

一言だったかもしれません。

親も偏りがあるわけですから、
心のどこかを攻撃してしまいます。

そして子供の心には恐怖が生まれ、

それに対応し、自らを防衛するために、

性格を育ててしまうのです。

人間のモチベーションの根源

さらに、その根源的恐れを
補うために根源的欲求も生まれます。

「避けたい」が「得たい」に転化します。

恐れと欲求は表裏一体の関係です。

恐れを避け、欲を得る

これが人間の行動の動機の根源です。

根源的欲求は、人間として

当然のニーズを表しています。

けれどもそれぞれのタイプが、

その根源的な欲求を理想化し、
人生で追い求めてしまいます。

それが全ての行動の動機となります。

そして、他の正当なニーズを
犠牲にしてしまうのです。

埋まることはないものを追い続け、
他の大事なものが見えなくなります。

盲点となるのです。

重要な事ですが、

根源的欲求には間違ったところはありません。

この欲求は自分が機能し続けるために
根源的恐れから身を守る方法です。

エニアグラムの根源的欲求

自分自身に対し、

「もし自分に〜〜
(愛、安全、平和など)
などがあればすべてうまくいく」

と言い聞かせているようなものです。

根源的欲求というのは、

自分を問題のない状態にしてくれる
と思い込んでるもので、

「自我のシナリオ」

とも呼べるでしょう。

自我が常に追い求めているものは
何かを常に語っているからです。

タイプ別の根源的欲求れは、それぞれ、

タイプ1

高潔、理想的でありたい。

タイプ2

愛されたい

タイプ3

価値のある存在でありたい

タイプ4

ユニークな自分でありたい

タイプ5

有能でありたい

タイプ6

安全でありたい

タイプ7

楽しくありたい、幸福でありたい

タイプ8

自分自身を守りたい

タイプ9

平和でありたい

人生が不安定になる程、安定を求める

さて、

恐怖と同じく、欲求も悪いものではありません。

人生を傷つけるものでありません。

根源的欲求というのは
人間としての当然のニーズを
表しています。

けれどもそれぞれのタイプは、
その根本的欲求をあまりに
理想化し、追い求めるために、

他の正当なニーズが犠牲になり始めます。

重要なポイントですが、根本的欲求には
間違ったところはないのです。

結局は自己敗北に至る道を
辿らせる間違った方法で、

その欲求を満たそうとするときに
問題になるのです。

例えば、

タイプ6の根源的恐怖は

支えがないことの恐怖です。

そのため、

根源的欲求は安全を見出す事となります。

人生で安全はもちろん大事です。

が、安全が全てではありません。

しかしタイプ6は、皮肉なことに、

自分の安全を含む人生の全てをダメにするまで、

安全を追い求めてしまうことがあります。

(後々詳細も紹介します)

安全を追い求めすぎるがため、

他が犠牲となり、問題を生み、

結果的に安全は手に入らないほど、

不安定な状態になってしまうのです。

全てのタイプが同じパターン

同じく他のどんなタイプでも、

自らの根源的な欲求を誤って過剰に
追求することで、自己破滅的になるのです。

追い求める対象は違えど、
パターンは同じです。

(もちろんその中にレベルもあります)

私たちは同じ方法を使い、
同じものを追い求め続けます。

それは、自分が欲している
結果が得られていなくてもです。

無意識の行動パターンなのです。

根源的欲求はまた、

無意識に私たちの本質を阻害します。

なぜなら性格というものは、

根源的欲求が得られたと信じるまで、

コントロールを手放さないからです。

例えば、タイプ6であれば、

自分の世界が安全であると感じるまで、

リラックスしたり、
本当の自分の力を発揮はできません。

全体と繋がり「今、ここ」に没頭できません。

タイプ1であれば、

自分の世界が完全に「理想」になるまで

タイプ2であれば、

自分の世界が完全に「愛される」まで

リラックスすることはできないのです。

が、

果たして本当に完全に「安全」
な状況など起こるでしょうか?

タイプ6以外の人であれば、

素直に「そんなことは起こり得ない」
と分かるでしょう。

が、それはタイプ6にとって
受け入れがたいのです。

もちろん同様に、

タイプ1であれば理想にタイプ2であれば愛される
他の全てのタイプで同じです。

根源的恐れと根源的欲求の
表裏一体を理解すると、

人間の行動の動機が見えてきます。

人間の本質は、

恐れから逃げ、欲望に駆り立てられる。

古代から変わらない人間の心理です。

私たちの性格構造自体、

根源的恐れからの逃走、
根源的欲求の追求

から成立すると言えます。

時代、場所、環境によって
その対象は変わるでしょう。

が、

その奥にある精神は同じなのです。

こうしたメカニズムが、私たちの
性格の全体的な雰囲気を生み出し、
性格パターンが決まってくる。

エニアグラムが見出す興味深い点です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました