私がエニアグラムを知ったのは、
実はかなり前のことです。
その頃まだまだ若く未熟だった私は、
エニアグラムの特徴を読みまず感じたのは、
「自分はどのタイプにも属さないな…」
ということでした。
「まあ、そうとも言えるし、違うとも言える」
そして本を閉じ、放置したままでした。
しかしこれは誤解でした。
エニアグラムを血液型判断と同種の
ただの性格テストの一種と捉えており、
エニアグラムのほんの表面を
理解していたに過ぎませんでした。
耳障りの良い長所だけを表面で捉え、
単純な自己認識して終わり。。
そんな活用法をする人も多いでしょう。
今から思えば、
私たち人間はいかに自分のネガティブな面、
ダークな部分に向き合うことを嫌がるか
ということを感じたものです。
その後ビジネスの師匠から
性格心理学の本質を学び、
自己成長のためにエニアグラムを活用し、
大きなパラダイムシフトが起きたものです。
人生の光と闇、どちらにも目を向ける
占い師として売れるためには、
会話の9割を褒める、良い面を言う。
そして1割程度、スパイス程度に
厳しいこと、悪い面を注意する。
くらいでないとやっていけないそうです。
(占いの実力は置いておき)
それくらい、
誰もが自分の弱みを見るのは
嫌な気持ちがするものですが、
実際のところ、自分を真に変革し、
統合された人生を送るためには、
光の部分ではなく闇の部分に目を向ける
必要がどうしてもあるのです。
エニアグラムの特徴を知り、もちろん
長所やポジティブな面には嬉しくなるものの、
自分の欠点に直面するのを避けたいと思いながらも、
なかなか、自分の弱い部分、醜い部分、
情けない部分、短所と向き合うのは辛いものです。
そのまま半分目を閉じたまま
人生を突っ走っていきました。
しかし徐々にですが、
自分の限界も感じ、自分について直視し
自分について知りたいという要求も
強くなってゆきました。
そして、人生で失敗や成功を重ね、
年齢を重ねるうちに、自我も少しずつ変化し、
こうしたエニアグラムなど性格心理学を学び
(もちろん優れた分析のものに限りますが)
自分のタイプを発見しその傾向も
受け入れるようになりました。
そして、周りの人にもそれを紹介し、
性格について話し合うようになりました。
そこで気づいたことは、
それぞれ自分が他人といかに違うか、
そして自分が他人と異なりながら、
それでもそれを受け入れている
という事実です。
人間は太古の昔から、性格の違いを持ち
時に争いながらも、理解し合い、
発展を遂げてきたのです。
性格が浮かび上がらせる人間の本質
同じような環境にいて、同じような遺伝子を持ち
同じような境遇で育ってきたとしても
人それぞれ見ている世界は大きく違います。
人類それぞれが全く違う世界観で生き、
時に争いながらも共存してきたわけです。
性格というのはそうした多様性に
ある種の分類をもたらすものです。
私は性格心理学を学び、人間の
深い関わりを追体験できた気がしました。
しかし、類型論のようなただの
性格分類を学んだだけでは、
人生を変えるほどのインパクトはありません。
人は基本的に、
善、正しいことを、光の部分、
長所やポジティブな面を追いかけ、
努力し、自分のものとしようとします。
もちろん良いことだと思います。
でもそこに落とし穴があるのです。
無意識に、悪、間違ったこと、闇、
欠点、ネガティブな面に陥ります。
そして皮肉なことに落とし穴は
本人にはなかなか見えません。
エニアグラムは、私たちの中にある
その無意識の闇を引き出します。
光を当てれば必ず闇の部分が出る
のが自然の摂理なのです。
性格というのは広大な心の中で、
光をあてると同時に闇も生み出します。
それが私たちの持つ囚われであり、
人がある行動を取らざるを得ない
強力な力となるのです。
それはマイナスに働くと同時に
広い可能性を秘めた活力でもあります。
エニアグラムの真の目的
性格は私たちの持つ美しい特徴…ではなく、
ゆがんだ囚われの一種である。
これはある意味エニアグラムの本質です。
これを基本的に人は認めたくないのです。
自分は善でいたい、美しくありたい、正しくありたい。
そう思ってしまいます。
しかし自然の摂理は光と闇は切り離せません。
一部の光にだけ意識を焦点を当ててしまうと、
無意識に闇の部分が大きくなってしまいます。
これが人生に大きな問題を生みます。
エニアグラムの目指す目的は、
「性格、特徴を知り長所を活かそう!」
というよりむしろ、光と闇、長所と短所の
統合を目指すものと言えるでしょう。
人間は知恵を持った生き物です。
その囚われに気づくことによって
囚われの奴隷になるのではなく、
囚われに振り回されたりすることなく、
それによって自分を生かすことができるのです。
自分を知ること、によって
人生を豊かにすることができるのです。
エニアグラムはそのためのツールです。
長所と短所のどちらも知ることが
性格心理学の本来の活用法なのです。
しかし、マーケットで売れるために
先ほどの占い師と同様に、性格分析も
表面の長所に絞った伝え方を工夫します。
しかし、これでは本来の自分に気づけないのです。
エニアグラムでも、
いわゆるタイプ1は理想主義などと言います。
理想主義と言われて嫌な気はしません。
しかしその本質は「怒りん坊」なのです。
タイプ5であれば観察者、研究者ではなくケチ、
タイプ9の平和主義者は「怠け者」
といった具合なのです。
エニアグラムは平等である
誰しも「自分を知りたい」と言う思いを持つでしょうが、
自分のネガティブな面は見たくないのも本音でしょう。
しかし、この面を見ない限り真の活用法とは言えません。
このサイトでは、特にこうした部分に注目し
エニアグラムを伝えていく予定です。
それが「自分を知る」ことにつながるのです。
これは大きなチャレンジです。
そしてエニアグラムを知ることは、
自分だけでなく他人もそれぞれ
重荷を負って生きているのだと理解できます。
そして、
最終的にはどのタイプも素晴らしく
平等であることがわかります。
どのタイプも素晴らしく、また
どのタイプも辛いものなのです。
そして何より、
エニアグラムは光と闇を統合する、
適切な手段を教えてくれる地図のようなもの、
シンプルな図形に深い知恵が隠れています。
部分を超えた全体、統合された人生を
送るための知恵が詰まっているのです。
性格判断だけで終わるのであれば、
エニアグラムを学ぶ意味はあまりありません。
自分の認めたくない部分、認めづらい部分、
嫌いな部分、苦手な部分、ジレンマの部分など、
統合のためのスムーズな道筋を教えてくれます。
活用次第で人生を変えるほどインパクトがあるはずです。
性格心理学、エニアグラムを知ることで、
他人は自分と違う判断基準を持ち
価値観を持ち、ストレスを持ち、
刺激に対する全く違う反応を見せ、
行動をとることが納得できるようになります。
しっかり学んでいきましょう。


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