原始的な脳と視床下部とホメオスタシス、しゃっくりの仕組み

人気者になる魅力ボディの作り方の極意

前回まで紹介した
ホメオスタシスですが、

上手く生体が生きられるよう
調節する仕組みである

このシステムをコントロールする
司令塔として働いているのは、
もちろん脳です。

そして脳の中でも奥の方にある
視床下部や脳幹という場所が
司っていると言われています。

これらの場所が体内の状態を
24時間態勢でモニターしていて、

必要に応じて色々と
調節しているわけです。

特に重要な働きをしているのが
視床下部です。

脳は人間らしい思考を司る
新しい脳の部位だけでなく、

原始的な脳の部分では、

体温調節や食欲、のどの渇き、
塩の分量など

一日の周期やリズムに合わせた
体の変化(朝に目覚めて、夜に眠くなる)
など、

数多くのコントロールを
担当しています。

前に紹介したあくびの衝動を
起こすのも視床下部です。

原始的な脳とホメオスタシス

また、脳幹から延髄に
わたる脳の部位は、

呼吸や心拍、尿意、唾液や
涙の分泌などをコントロール
しています。

これらの脳は「古い脳」 あるいは
「原始的な脳」 などと呼ばれる事が
あります。

分析や計算をする大脳新皮質 の
「新しい脳」に対する概念です。

これは、生き物の進化の中で

人間より遥かに古い時代に
登場した動物が、

この脳に当たる部分を
備えていたからです。

魚類や両生類、爬虫類のような
姿をした太古の生物たち、

その中には人間のご先祖と
言われるものも含まれていますが、

その脳はほとんどこの古い脳に
相当する部分で占められていたようです。

こうした太古の動物の体を
動かしていた古いタイプの脳が、

現代の私たちの脳にも
しっかりと残っていて、

しっかり役割を担っていて、

ホメオスタシスを担当しているのです。

そしてこうした働きはたいてい
自動的にやっているのですが、

ときどき
「喉が渇いたろう」
「あくびがしたい!」

などと語りかけてくるものです。

これが衝動「体の声」と
呼ばれるものの正体でしょう。

体の声=ご先祖様の声?

脳の奥底に息づく、

太古の祖先から受け継がれた
本能的な衝動です。

いってみれば「ご先祖様の声」が、
体の中から聞こえてくるようなものです。

そしてその声は、

私たちの体を維持するのに
必要な方向を指し示してくれ、

健康やアンチエイジングの
サポートをしてくれるものなのです。

非常にありがたいものです。

もちろん、肩こりを感じて
伸びやストレッチをしたくなる
気分などが

脳のどこから出てくるかは
正確には分かっていないようです。

視床下部以外にも色々な機能が
働いているのではないでしょうか。

伸びをしたくなる感覚は
あくびと似ていますから、
視床下部が関わっているでしょう。

少なくとも犬や猫を見ていると、

彼らはあくびだけではなく
伸びも良くしていますから、

生物のご先祖様の声が生きる事の
一環を担うのは間違いないでしょう。

私たち人間と彼らは言語を通じて
コミュニケーションできませんが、

原始的脳を通じて共通点があるのです。

ホメオスタシスとしゃっくりの仕組み

ちなみに余談になりますが、

私たちが太古の昔から
引き継いだ脳の指令の中には、

何の役に立っているのか
よく分からないものもあります。

ホメオスタシスや体の声は
健康を守る為に重要な役割です。

汗をかくのは体温を下げる
あくびをして酸素を取り入れる
というのは、

非常に理にかなっていますが、
非合理なものもあります。

例えば、
しゃっくりが時々止まらなくなり
困ってしまう事があるのですが、
抑えようとしても抑えきれません。

あれは私たちの祖先が今のカエル
のような生き物だったときに
身に付いた仕組みと言われています。

しゃっくりは、横隔膜が
瞬間的に縮んで息を吸う動きと、

のどの声門を閉じて気道に
フタをする動きが連動して、
「ヒック」という音が出ます。

しゃっくりの仕組みの不思議

この

「瞬間的な吸気」と「気道にフタ」 が
ピッタリ連動しないと、

あの音は出ません。

これを見事にぴたっと
合わせる制御システムは、

オタマジャクシが
使っているのだそうです。

オタマジャクシは
最初、 えら呼吸ですが、

やがてカエルになると
肺呼吸に移行します。

その途中にエラと肺の両方を
使える時期があります。

その時期のオタマジャクシが
エラで呼吸するときは、

口から水を吸い込んで

のど→エラへと
通過させるわけですが、

このとき、肺に水が入っては
困ってしまうので、

水をのどに吸い込むと同時に
気管(肺の入口)にフタをする
制御が必要だったという事です。

とは言えこの仕組みは
人間がうまく生き抜く為に
必要なものではありません。

その制御システムがなぜか
何億年も生き残りを続け、

今やエラを持たなくなった
私たちの原始的な脳、
脳幹にも宿っていて、

かつてオタマジャクシだった
当時の記憶を思い起こさせる
かのように、

ときどき自己主張をする、
それがしゃっくりなのです。

なぜこんな対して役に立っていない
仕組みが後生大事に残っているか
かなり不思議なのです。

体の中のご先祖様は、

ホメオスタシスをいう機能を作り
基本的には生命進化の叡智が
恐縮されたありがたい存在ですが、

一方では時々、笑えるような
不思議な姿も見せてくれます。

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