自分がエニアグラムの中での
9つの性格タイプのどれに当てはまるか
特定することは人生に
大きなインパクトを与えます。
自分を知ることは大事なことです。
人生で初めて、これまでの生き方や
行動、癖や自分の身の振る舞い方に
どのようなパターンや根拠があるかを
知ることができるでしょう。
パターン認識は偉大なパワーです。
パターンを知ることは予知能力に近いです。
大きな失敗や問題に陥る前に危機を
察知し避けることもできるでしょう。
自分の能力が最大限に活かせる
場所、タイミング、状況を知ることで、
どんな場面でも優位に立つことができるでしょう。
とは言え、
使い方に注意も必要です。
あまりに当てはまるがゆえに、
エニアグラムを絶対視するのは
非常に危険なのです。
自分をボックスに閉じ込める活用法
最初は楽しいでしょう。
「確かに、こういうことがある、、」
「そうか、だからあの時こうなったんだ。
じゃあ、次からこうすれば良いのか〜」
「なるほど、あの人はこう言われると嬉しいんだ。
逆にこう言われると摩擦になるのか」
…など、当てはめるだけで色々な
問題が解決したような気になります。
しかしある時点から、
自分のタイプを知ることが、
一定のセルフイメージに取り込まれてしまい、
(自分自身についての思い込んだ見方)
それ以上成長できなくなる恐れもあるからです。
自分を特定の性格に閉じ込める
これは大きなデメリットになります。
自分の枠を固めてしまえば、
それまで以上に固定概念が増えます。
実際エニアグラムを学んだ人に
こんなパターンが見られることがあり、
それを言い訳に、開き直る人がいます。
「どうせ私は妄想的ですよ!
だってタイプ6なんだから!!」
…などと言ったり、
「私はタイプ7だって言っているでしょう。
だからずっと走り続けなきゃいけないの!」
などと言った具合に。。
問題行動を正当化に使ったり、
頑ななアイデンティティを守り
自分を変えようとしなすぎるのは、
エニアグラムの間違った使い方なのです。
性格から自由になるための知恵
人は変わらないパターンがあることを
エニアグラムは教えてくれます。
でも人は変わることもできます。
それに気づく事が大事なのです。
知識を知恵に変えるには、知るだけでなく
体験したい、体感し、習慣化し、
自分の血肉になるまでトレーニングが必要です。
性格から自由になる道、
性格という牢獄に縛られる道、
どちらに進むも活用次第なのです。
エニアグラムは本質的には、
私たちが性格という固定概念。
ある種の「トランス状態(催眠状態)」
にいかに囚われているか、
また本質からいかに切り離されているかに
気づく助けとなってくれることで、
本当のアイデンティティの神秘を
深く覗き込むよう誘ってくれます。
これは実際には怖い事です。
自分の奥深くを知ることは
楽しいことだけではありません。
自我を知り、自我を認め、自我を手放す。
口で言うほど簡単な作業ではありません。
表面で終わらず、深い部分まで行く
エニアグラムを最初、性格テスト的に
活用して遊んでいるのは楽しいです。
しかし、
そこから先へ進むには勇気が必要です。
多くの人はそこでやめてしまいます。
中途半端な理解で終わってしまう。。
これがエニアグラムの持つデメリットの1つです。
私も学び始めた時、この罠にかかりました。
今まで使っていたセールストークに
ほんの少し単語を加えるだけで成約率が変わったり、
ちょっとだけ相手のタイプを理解した上で
コミュニケーションをとることで異性と仲良くなったり、
性格分析の特徴を記憶するだけで、
自分が偉くなり、賢くなり、有能に
なったような錯覚をしてしまうものです。
でも真の活用法は、表面的理解の先にあります。
それは自分自身を深く知るためのものであり、
私たち自身、そして私たちの
世界における役割について、
より深い真実に至らせてくれます。
もしエニアグラムを、
単に良いセルフイメージに至るために使うなら、
私たちの本質を明らかにする
プロセスを止めてしまうでしょう。
自分のタイプを知ることは
重要な情報を与えてくれますが、
それははるかに大きな旅の出発点にすぎません。
つまり、
自分のタイプを知ることは
最終目的地ではないのです。
新しいパターンを構築しよう
エニアグラムの真の狙いは
こうした「気づき」により、
性格の自動的反応を止めることです。
奇しくもエニアグラムをこの世にもたらした
とされる神秘主義者グルジェフが言うように、
そもそも人間は機械のような存在なのです。
決まったパターンに陥り、そこから抜けなくなります。
面白いほど同じパターンで、
人は失敗し、同じ反応をするものです。
でも、
そこから自由になることができる力も
人間に備わった不思議な能力なのです。
個性や性格は、本当の私たちの
アイデンティティではないのです。
性格の持つメカニズムを
明らかにすることによってのみ、
私たちは目覚める事ができます。
性格からくる自動的反応を
直視できればできるほど、
意識的な反応パターンを再構築できます。
私たちはそれまでのパターンと一体化、
同一化する事が減り、より自由になるのです。
こうして、自己成長、自己実現、
統合された自分へと成長することができます。
エニアグラムは想像以上に、深い学問です。
ただの分析ツールで終わらせるのは勿体無いです。
優れた分析ツールであるエニアグラムの
こうしたデメリットを踏まえた上で
適切な成長のため活用しましょう。


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