もちろん人間の心のメカニズムとして 大きな枠組みは古今東西それほど 変わることはないでしょうが、 やはり文化や環境、時代によって 我々の心は変わるものです。 これまで世界に存在する セラピーを見てきましたが、 日本人に合ったセラピーも もちろん存在します。 自己統制法は 日本の心療内科の草分け的 存在である精神医学者の 池見酉次郎(1915~1999)が 自律訓練法の変形として 日本人向けに考案したものです。 膝の上に両手のひらをのせて、 心の中で、 「温かい感じがだんだん拡がっていく、 とても気持ちが落ち着いてくる」 と自己暗示の公式を繰り返します。 時々温かい感じが身体の どこまで広がっているのか注意します。 この自己統制法が優れているのは、 手のひらを通して 確実に温度を感じられる所です。 リラックスると体が温かく感じられるのは、 皮膚の温度がわずかながら上昇する為で、 また体が重く感じられるのは、 筋肉が弛緩して自分の体を 持ちあげなくなるためです。 他にも、日本人向けにアレンジされた 自律訓練法は、 成瀬悟策が自己コントロール法 というのを提案しています。 ●漠然と注意を向ける これらの日本人向けに アレンジされた方法と 元来の自律訓練法との間の 効果を比較した研究はありません。 しかし自律訓練法の本質は 「受動的集中」と言われます。 つまり何か精査するような 積極的な集中ではなく、 漫然とした注意を向けているだけの 意識状態の事です。 このような意識を実現するという点では、 自己統制法も同等の効果を得られます。 自律訓練法はその有効性が 高く評価されていますが、 マスターする為相当の根気が必要なため、 途中で挫折してしまう事が多いです。 その点、自己統制法や 自己コントロール法ならば、 簡単でとっつきやすく 継続しやすいとも言えます。]]>
池見酉次郎の自己統制法の心理学:日本人向けの自律訓練法
精神的タフさを身につける心の習慣術の極意
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