ユダヤ人スピノザに学ぶ触覚を使い脳を発達し鍛える方法

ユダヤ人、華僑に学ぶ成功の極意


「あらゆるものが神であるだけでなく、
あらゆる生の中に神は存在するのである。

偶然に委ねられているものは
ひとつとしてない。

自由意志などというものも存在しない。

この事を理解しさえするなら
我々は解放されるのだ」

…と説いたスピノザ的汎神論

タブーとも言える聖書批判を行った
最初の人物として知られる
バルッフ・スピノザは、

哲学者、神学者として著名なユダヤ人ですが、

そんなスピノザからある特殊な
脳を発達させ鍛える方法

を学ぶ事が出来ます。

オランダ、アムステルダムの富裕な
ユダヤ人家庭に生まれたスピノザは、

子供の頃から学問に非凡な才能をみせ、
ラビとなる訓練を受けたそうです。

一方で、

スピノザは神を熱心に信仰する
神学者という立場でありながら、

無神論的な思想を見せたため、
ユダヤ教徒から徹底的な批判を浴び、
暗殺されそうになった経歴を持ちます。

両極端から世界を見る。。。

誤解は相当生まれるでしょうが、
その視点は大変興味深いです。

そういった思考を持った背景には
やはり独特の脳の発達手法があった
のではないでしょうか。

前回までに、
ユダヤ文化に見る五感を磨く方法、
嗅覚、味覚、視覚、聴覚と見てきました。

その締めくくりとして、今回も
頭脳活性化の秘密を探っていきましょう。

眠っている感覚を呼び覚ませ!

一般的に、

脳のセンサーとして健常者は普段
あまり意識して使わない感覚があります。

それが触覚です。

皮膚から感じる体感覚であり、
非常に重要なセンサーです。

もちろん触った感覚は誰もがあるでしょうが、
それを繊細に使い分けるという行為は
なかなかしないものです。

そこで例えば、

目の不自由な方は、
視覚が閉ざされているために、

触覚や聴覚に神経を集中して外部からの
刺激を情報として敏感に受け取っています。

偉大なミュージシャンに目の不自由な方が
いるのもそういった理由からでしょう。

彼らは触覚を使いコミュニケーションを
自在に操る事も出来ます。

健常者である私たちは、点字を読む事も、
紙幣の左の隅に打ち込まれている凹凸の
識別も出来ません。

それは普段から指の触覚を
使う事に慣れていないからです。

指先からの情報を読み取り、解析する
脳のシステムを発達させていないのです。

しかし、

普段眠っているこの感覚を磨く事で
脳はさらなる成長を起こすのです。

指先の触覚を鋭敏にするには
ものをぎゅっと握るのではなく、

指先でそっと優しく触り、 何を触ったか?
その感触を記憶する事です。

まぶたを軽く閉じ、 まずは指先だけ、
次に手のひら全体で、 色々なものをそっと触り、
その感触を記憶する、

これは目を開いて触れたのでは
なかなか得られない繊細な経験です。

慣れてくるとものを見ないでも触っただけで
対象物が何であるか分かるようになるのです。

パソコンにおけるブラインドタッチ、
ルービックキューブを目隠ししてやるなども
その代表例と言えるでしょう。



ユダヤ人スピノザの脳の秘密

こうした繊細な触覚を磨く事、

例えばレンズ磨きのプロは、
ミクロン単位のレンズのゆがみを
指先だけで探知します。

ものすごく繊細な仕事です。

そしてユダヤ人思想家バルッフ・スピノザは
同胞に追われ隠遁生活を行い、
思想活動をするとともに、

このレンズ磨きで生計を立てた

と言われています。

案外、この仕事を通じた指先の
そうした繊細な注意力が脳を刺激し、

彼の哲学の精微さに反映されていた
のかもしれません。

スピノザの思想がその後の、18世紀の
宗教的権威を否定する啓蒙思想に繋がり、
フランス革命を期に近代の幕開けが起こります。

また19世紀のドイツロマン派の
作家たちはスピノザを畏敬し、

ゲーテもスピノザを読む事が不可欠と
考えたそうです。

アインシュタインの有名な言葉
「神はサイコロは振らない」 という言葉も

スピノザの冒頭の言葉の考え方が
反映していたと言います。

スピノザの触覚を鍛える習慣こそが
大いに彼の脳を発達させ近代西洋哲学に
大きな功績を残した、


と言えるかもしれないのです。

またベテランの寿司職人は、
ご飯を手に握っただけで 1グラムの狂いも無く
毎回同量のシャリをつかみ取ると言います。

しかしこうした微量の際を狂いなく
認識できる技術を持つ人は職人の間でも
少数です。

そこには常人の及ばない、人に見えない部分での
不断の努力と修練があるのでしょう。

触覚を使い日常的に脳を鍛える方法

スピノザは過激な思想家として
活動していましたが、

日常は冷静沈着であり、仕事をしながら
簡素で質素に苦行僧さながらの学究生活を
送っていたそうです。

これは私たちが簡単には真似できる事では
ありません。

しかしそうした職人レベル、
スピノザ・レベルの哲学者にならずとしても、

私たちも毎日の生活で
ほんの少しでも触覚を使い

指先を刺激して頭脳を活性化する事が出来ます。

最近では、高齢者の脳機能障害防止のために
指を使う作業や運動が推奨されているようです。

これは脳梗塞などで運動機能障害を
きたした人のリハビリにも有効な方法の
1つです。

指先の運動は大脳を効果的に刺激する

からです。

考える力を高めるためにも 感覚器を通じ、
大脳の働き全体を活発化させる事も大切なのです。

毎日脳を健康に賢く活動するために、

例えば、朝、目覚めた時に
ベッドの中で両手を開いたり閉じたり、
「結んで開いて」を数回します。

次に両手の足先を揉みます。

両手だけではなく、両足の指も
同様に内側に曲げたり、開いたり、
脚で「結んで開いて」をします。

そして両足をくるぶしからふくらはぎに
かけて足の裏で数回マッサージをします。

こうした運動をすると、
スムーズに起床できるばかりか、
朝の感覚もシャキッと引き締まり、

気持ちよく起床でき、
大脳にもいい刺激となります。

触覚を意識して脳を鍛える習慣を
加えることは賢明な事でしょう。

そして、

もちろん触覚だけでなくこれまで
紹介してきたすべての五感を意識して
使うことにより、

誰の脳であっても天才レベルの頭脳に
確実につながることになるのです。


まずはできるところから
何かをやり始めてはいかがでしょう。

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