うつ症状の患者の人口が増えるなど、
ストレス社会と言われる
現代社会ですが、
心だけでなく、体の健康問題にも
深く関わります。
以前紹介した、
本当は肩が凝っているのに
自覚症状が無い肩こりの症状
にもつながる、
新しい脳と古い脳の
コミュニケーションの不一致、
これは「心身症」と呼ばれる
状態に近いという話ですが、
心身症というのは
どんな病気なのでしょうか。
日本心身医学界の定義では、
「身体疾患の中で、 その発症や経過に
心理社会的な因子が密接に関与し、
気質的ないし機能的障害が
認められる病態を言う。
ただし神経症やうつ病など
他の精神障害に伴う身体症状は除外する」
とあります。
専門家向けの厳密な定義で、
良い周りがややこしいですが、
平たく言えば、
「ストレスのような ”心”の問題が
原因で、”体”が病んだ状態」
という事でしょう。
ストレスも体や心からのサイン
これまで、
肩こりやあくびは
体の声として、
何かしらの体内の危険を
知らせるサインという話を
しましたが、
体だけでなく心の健康にも
こうしたサインのような
警告シグナルの働きが存在します。
そしてその声を無視したり
聞こえなってくると、
心の病気として心身症などに
陥る事があるわけですが、
つまり心身症は単独の病名ではなく
ストレスと関連がある色々な病気の
総称という事です。
中でも良く知られている
病気は胃潰瘍です。
「ストレスで胃に穴があく」
という言い方をしますが、
これは心の問題が引き金になって
体にトラブルが起きた典型的な
例と言えるでしょう。
また高血圧の中にも精神的な
ストレスが 深く関わっている
ケースが 多いようです。
ストレスが発端になって
喘息が起きたり、
円形脱毛症になるという
ケースも知られています。
ストレスの健康問題への影響
もっとも、全ての胃潰瘍が
心身症というわけではありません。
例えば、
最近ではすっかり有名になった
ピロリ菌というバクテリアが
胃に感染すると、
胃潰瘍になりやすい
という事が分かっています。
こういうケースでは、
ストレスの関与が小さくても、
発症する場合があるわけです。
こうしたものは別にして、
ストレスと関係が深い部分だけを
心身症と呼ぶわけです。
逆に言えば、
うつ病や不安症など、 一般には
あまり心身症に含められない病気でも、
心身症的な性質を持つ
場合も考えられます。
例えば、 ストレスは体の免疫力を
低下させると言われるわけですから、
免疫力が落ちる事で発症する病気、
風邪や肺炎などの感染性、
ガンや心臓病まで、
全て心身症的な性質を
持つ可能性があるのです。
病気まで行かなくても、
体の不調や慢性疲労などで、
仕事のも生活にも大きな影響を
及ぼすものです。
心身症の健康問題への影響
もちろんここでも、
全ての風邪が心身症
という事ではありませんが、
ストレスの影響を大きく
受けて発症した風邪も、
あるわけですから、
こう考えれば心身症というのは
かなり広い意味の言葉なのです。
そして健康問題への大きな
影響がある事が分かります。
でもこうした病気と
「体の声」に何の関係があるの?
と思うかもしれませんが、
実は多いに関係があるのです。
心身症の治療に 長年か変わってきた
あるベテラン診療内科医さんに
聞いた話によれば、
「心身症はどうやって起きるのか?」
と質問した答えは
以下のようなものでした。
ストレスからくる健康問題への対処
「仕事や人間関係の
ストレスがかかった時に、
私たちの体や心は色々な
サインを出します。
緊張して肩が凝ったり、
気分が滅入ったり、
そんな経験は誰もありますね。
そのときに、
体調や気分の変化に気づいて、
ちょっとペースダウンするとか、
その都度ストレスを解消していれば、
いきなり病気にはなりません。
でもストレスのサインに
気づかなかったり、
気づいても無視してそのまま
突き進んでしまうと、
ストレスが溜って最後に
体が壊れてしまうのです。
大まかに言えば心身症は
そんな病気と言えます。」
… そうです。
異変が「病気」の段階から
進む前から、
体は何かしらのサインを
出しているのです。
それを放置していると
最後には破綻してしまう
というメカニズムな訳です。
心の病気も体の病気も同じ
メカニズムが働いています。
ストレスそのものが悪なのではなく、
対処の仕方で状況は変わります。
前に紹介したアスリートの
違和感の話と似ていますが、
「ストレスのサイン」も
まさしく「体の声」なのです。
ストレスも体や心からのサインであり、
この声に耳を傾けしっかり気づき
早めにしっかり対処をする事が、
健康美容長寿にとって
大きく影響を及ぼすのです。


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