ある人が飛行機に乗って旅行の予定です。
楽しみにしていた旅行ですが、
飛行場に着くのは5分遅れてしまい、
予定の便に乗り遅れてしまいました。
「なんて運が悪いんだ。。ついていない」
そうその人は思います。
ところがニュースが飛び込んできました。
その乗る予定だった飛行機が
墜落事故を起こしたのです。
この5分の遅刻の差で乗り遅れた人のこと、
あなたはどう思うでしょうか?
「なんて運が良い人だ」
と、思うはずですね。
休止に一生を得たのですから、
とんでもない幸運の持ち主です。
こう考えると運ってなんだろう。。
そう考えてしまうものです。
私はこうも考えてしまうのですが、
先ほどの5分遅れた幸運な人より、
もっと運が良い人がいます。
誰だと思いますか?
…
それはその飛行機に
乗ろうとさえ思わなかった人です。
旅の予定すらなかった。
飛行機に乗る選択肢すらなかった。
飛行場に近づきもしなかった。
リスク、不運にかすりもしなかった。。
どれだけ強運の持ち主なのでしょう。
そうです。
私もあなたも普段生活している上で、
そんな強運の持ち主と言えるはずです。
しかし、普段、私たちは、
自分が強運の持ち主だなど思わないものです。
またこんな話もあります。
その昔、塚原卜伝という
剣術の達人がいました。
彼がお弟子さんと歩いていた時のことです。
後ろを通ると必ず蹴られる、
と有名な暴れ馬が道に繋がれていました。
お弟子さんがその馬の後ろを通ると、
やはり噂通り、馬は後ろ足を蹴り上げます。
弟子はそれをパッと身をかわし、
見事に通り抜けます。
普段の鍛錬の成果だ、とその弟子は
どこか満足気です。
その姿を見た通行人が、
「さすが卜伝殿のお弟子さんだ。。」
と手を叩いて感心します。
ところが当の卜伝本人は、
その暴れ馬が繋がれている道の
はるか遠くの道をわざわざ迂回し、
しばらく経って出心に近づきます。
そして弟子に向かって一言、
「お前はまだまだだな」
と。
この二つのエピソードから何を学べるか。
本当に運の良い人は、
そもそも危ない場所には近寄らないのです。
孫子の兵法に、
「君子、危に近寄らず」
という有名な言葉があります。
しかしもっと言えば、
「強運の持ち主は、危に近寄”れ”ず」
ではないかと私は思っています。
私たちは運について、
誤解をしているところがあります。
本当の運は微細で繊細なものです。
ところが、非常に危険な場面に遭遇し、
紙一重で切り抜けたり、
倒産や破産の逆行から這い上がる人を見て、
「あの人は運が良い人だ」と思いがちです。
でも、本当の運の良い人は、
そもそもそんな危険な場所に
近づかないし、
自分を危険な状態に追い込むこともないはずです。
動物は、事前に危険を察知して、
回避行動に出ると言います。
地震や天災の前に、小動物たちは
逃げ出して移動するのは有名です。
動物はこうした危機を察知する
本能が鋭敏なのでしょう。
身に降りかかる運の悪い状況を
事前に察知し、避けることができます。
動物よりはるかに脳が進化した
と言われる人間はどうでしょう?
本来であれば、その能力を
フルに駆使すれば、
必ず不運を回避して、
運の良い快適な状態に
自分を置くことができるはずです。
しかし、鋭敏さを失う現代人は
こうした能力を磨かないまま
放置してしまっています。
しかし、運のメカニズムを
根本から知ることで、
良い運を自然と呼び込むことができるでしょう。
運についてしっかり学んでいきましょう。

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