若者言葉というのは面白いですね。
どの年代においても、その年代にしか
通じないような言葉を編み出し盛り上がります。
テレビやギャグを通じてできた言葉や、
SNSなどテクノロジーの発展によってできる言葉、
私たち人間は肉体的にも精神的にも変化する生き物で、
言葉自体も変化を遂げ続けるものです。
「最近の若者の言葉遣いは乱れている。けしからん!」
と怒る人もいるようですが、
もし常に同じ言葉を使うのであれば、
平安時代の万葉集に書かれている言葉を
今でも使っていることになります。
今テーマにする性格も視点によって変化します。
太古の昔から、人類が感じる感情、
性格は普遍的で変わらないものかもしれません。
それが、
言葉が進化して表現がただ増えていったのか、
本当に人類の持つ性格が増えていったのか、
突き詰めて考えると分からなくなります。
そもそも人間の性格はいくつあるのでしょうか?
前回紹介したアンケート調査、
アンケートは言葉を使って尋ねるものです。
しかしそもそも、どのような
言葉を使えば良いのでしょうか。
人間の性格は、言葉によって
その人の何らかの特徴を
表現したものです。
もちろん、まだ言葉になっていないような
人間の特徴もあるかもしれません。
しかし、それが明確で
多くの人に共有される特徴であれば、
言葉で表現されているはずです。
このような考え方の元、
辞書の中から人間の性格を
形容できる言葉を抜き出し、
整理するという研究が19世紀
終わり頃から始まり、
20世紀にかけて世界中で
行われていきました。
その中でもアメリカの心理学者
オールポートとオドバートは、
辞書から人間を形容する単語を
約1万8000語抜き出し、
整理していきました。
そして性格を表現するのにふさわしい
単語として4504語のリストを
作成しました。
この数字を聞いた時、
「性格を表す単語は4504もあるのか!」
という感想を持つ人と、
「へぇ、たった4504しかないのか」
という感想を持つ両方の
人がいるようです。
では、私たちは普段の生活で、
自分や周囲の人々との人となりを
どのくらいの数の言葉で表現しているのでしょう。
自分自身を数千語の単語を駆使して
表現する人はほぼいないでしょう。
せいぜい、数百、もしかしたら
数十語も使っていないのではないでしょうか。
そう考えると、4504語
というのは相当多いと感じます。
単語を抜き出したら、
次はそれらを整理します。
同じような意味の言葉をまとめます。
「真面目」
「誠実」
「実直」
「率直」
など、微妙に意味は違うものの、
おおよそ同じような人柄を表す
言葉をまとめます。
また、「明るい」と「暗い」は
逆の意味なのでこれもまとめます。
以前紹介した特性論の性格表現は
「量」で表されるので、
「低い明るさの量」は「暗い」を
表現します。
またこの整理については、
「たぶんこれでいいだろう」
と直感的にまとめる方法も、
辞書上の意味でまとめる方法もあります。
その中で心理学者が取り入れたのは、
実際に自分や周りの人をその言葉で
どのくらい表現できるかを調査し、
統計的にまとめるというやり方でした。
ある人物の人となりは、
複数の言葉で表現されます。
辞書から抜き出した単語のリストを使い
多くの人が自分自身や周囲の人を評定します。
(ここでは4504語全体を使うのでなく、
100〜数百語にまで整理した後のリストを使って)
すると、似た意味の単語は
同意に使われやすく、
逆の意味の単語は同時に使われない
傾向が見られる一方で、
関係ない意味の単語同士は
一緒に使われたり使われなかったり
半々に生じる、
という結果になります。

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