マレー・ボーエンの複家族療法:夫婦を観察のカップルセラピー

複家族療法は 統合失調症や反社会的行動は 家族関係に原因があると考え、 クライアント個人だけでなく、 その家族全員にセラピーを行います。 創始者はアメリカの精神科医の マレー・ボーエン(1913~1990) 彼は精神分析から出発し、 統合失調の精神分析的研究を 行っていました。 そのとき、退院しても家に戻ったとたんに また再発するという患者を目の当たりにして、 患者の家族関係に注目し始めます。 統合失調症患者と、 その母親を病院に寝泊まりさせて 観察するなどの研究を重ねた結果、 ボーエンは家族の一人一人が 自主性を持っていないことが 問題の原因となっていると考えました。 親子が過度に依存し合った状態だと、 子供は知性と感情の分化度が低くなり 自立が必要とする年齢になっても その課題を果たせず、 精神的な疾患となって 現れやすくなると言うのです。 また、そのような家庭環境で育った 子供が親になると、 自分の子供に対しても 依存的な関係を築こうとする 傾向があります。 このように、問題のある親子の関係が 世代間で伝達していき、 やがて数代を経て非行などの 反社会的行動や統合失調症などの 形で表面化するとされます。 ●他の夫婦を見て、夫婦関係を見直す ボーエンは家族の問題は まず夫婦の間で顕在化すると考え、 問題を抱えた夫婦のために 複家族療法という方法を考えました。 3,4組の夫婦を集め、 1時間半ほどカップルセラピーを行います。 このとき、1組の夫婦のセラピーが 行われている間、 他の夫婦はその様子を観察します。 他の夫婦の様子を見ることで、 自分たちのどこにどのような問題が あるかを学習するのです。 ]]>

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