健康を考える上で、
肉体面と精神面には密接に
関わりがある事を、私たちは
理解しないと行けません。
特に健康、美容、長寿の為に
過去のご先祖様たちの知恵を
参考にする事は非常に大切なのですが、
日本人には食事の前後に
感謝をするという風習が
残っています。
それが
「いただきます」
「ごちそうさま」
という挨拶です。
「いただきます」と言ってから
感謝の意を込めて食事をする…
私もいつも心がけているのですが、
忙しくて目が回りそうなとき
つい忘れてしまいます。
そういう時はたいてい食事内容も
適当で済ましていたりして、
身体のケアを怠っているわけですが、
その度に反省するようにして
改善するよう意識しています。
食育と食べ物、食事への感謝の効果
親から子供への食育という事の
大切さという面は最近でも注目
されているわけですが、
やはり多くの人が注目するのは、
「何を食べるべきか」
「何を食べないべきか」
という点で、
心の面は無視されがちです。
食事の挨拶は誰しもが親から
受ける教育のひとつでしょう。
親から口うるさく
言われなかったとしても、
学校の給食の時間などで
教えられた事でしょう。
しかし、
いただきますとごちそうさま、
この二つの言葉の効果と意味について
深く考える機会はあまりないようです。
私もこうした言葉の意味まで
深く教えてもらった記憶はありません。
私が小さい頃は、
食事を作ってくれた母親への
感謝の言葉という風に考えていました。
それがいつしか大人になり、
ある程度自立してみると、
こうした言葉を口にする事なく
食事を始めるようになります。
誰かと食事をする時に
「いただきます」という人は
あまりお目にかからない
というのは私だけではないでしょう。
「いただきます」の効果と意味
つまり、私自身も、
いただきますとごちそうさま
という食事に対する感謝の言葉を
怠っていたわけですが、
健康について追求するにつれ
あたり前のように存在していた
この言葉の大切さを深く感じる
ようになりました。
こうした言葉の意味を
しっかり調べてみると、
仏教の影響があるようです。
「いただきます」は「頂きます」
つまり「もらう」「受ける」 の
謙譲語ですが、
仏教の思想から、
「私の命の為に動植物の命を頂きます」
という意味の挨拶語になります。
人間を含め動物というのは、
自分の体内で栄養を作り出す
能力を持たないわけですから、
必然的に生命維持活動の為に、
動き続けて獲物を探し、
他の生物の命を得る事で生きている、
いや、生かされていると
言って良いでしょう。
人間の食べ物も全ては
他の動植物から来ています。
現代社会の飽食の加工食品の時代、
他の生物の命を奪っている
という当たり前の事実を、
ついつい忘れてしまいがちですが、
これは、
目のそらしようのない事実です。
食べ物、食事への感謝が健康を作る
もちろん、
こうした行為の宗教的な
意味合いを話すつもりもなく、
善悪を問う事もしません。
しかし人間も自然の生命連鎖
の一部である事は事実なのです。
この世界において人間だけが
例外と考えるのは傲慢です。
だからこそ最低限の気持ちとして、
食事をする時にはできる限り、
その事を思い起こす為にも、
古い時代の日本人は、
自然への感謝の気持ちを持って
「いただききます」
というようになったのでしょう。
私たち現代人もこの気持ちを
しっかり受け継ぐべきでは
ないでしょうか。
大いなる循環のシステムの中で
生かされている事を思い、
感謝する事は実際に
健康、美容、長寿 に対する
効果もあるはずです。
この習慣を持つ事は、
自分の身体に対する感謝でもあります。
適切な物を食べれば健康になり、
不適切な物を食べていれば
病気になります。
こうした感謝の念を思い出せば、
ジャンクフードや添加物まみれの
食べ物を食べるのでなく、
自然本来の力を持つ食べ物を
食べようという気持ちも
起こさせてくれます。
「ごちそうさま」の効果と意味
そして、
自然に対してだけでなく、
食事を作ってくれた人への
感謝ももちろん大切です。
食事後の日本人の決まり文句は
「ごちそうさま」という挨拶です。
漢字で書けば「御馳走さま」
「馳」という文字も
「走」という文字も
どちらも「走る」という意味です。
今ではスーパーで買ってきた
食材で料理をするのが当たり前ですが、
その昔は動物と同じく人間も
獲物を求めて走り回ったわけです。
その労働に対する感謝の気持ちが
「ごちそうさま」という言葉の
意味、由来だと言われています。
現代でも「ごちそうさま」という
言葉を聞く機会は多いでしょう。
外食をしてもお店の人に
「ごちそうさま」と感謝を
伝える習慣がある人は多いです。
こうした言葉はやはり料理を
作ってくれた人に対する感謝の言葉
として使われていますが、
食べ物をもたらしてくれた
生産者に思いを馳せるのも
良いでしょう。
流通をしてくれる人に
想いを馳せるのも大事です。
自分の口に入るまでの
多くの労力がある訳です。
いずれにしても、
食事の前後にこうした感謝の言葉を
伝える習慣を取り入れた日本人の
賢さには驚きです。
だからこそこの思いを現代人である
我々も忘れては行けない、
と強く感じるのですが、
私の知り合いの、漁師や農家の方は、
(もちろんそうでない人もいるが)
自然への感謝の念を抱きながら
仕事をしている人が多いです。
食べ物、食事というのは生命活動の
基本でありそれは全て、
自然から与えられる物なのです。
よくよく考えてみれば、
自分一人では食べる事もできないのです。
そうした非力な人間である
という前提に立ってみると、
自然に感謝の気持ちもわいてきます。
そしてそれを素直に伝える事は
あらゆる面で良い効果があるでしょう。
身体をこうした視点から考えて
みると新しい発見がありそうです。


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