人体の平常体温(平熱)は、 通常36℃~37℃程度のごく狭い範囲にあります。 とは言え、一日のうちでも変化はあり、 昼間の11時ごろが最も高く、 早朝4時ごろが最も低とされています。 また臓器によっても熱は違い、 肝臓が最も高く、脳や腎臓がこれに続きます。 なぜ体温はこれほど狭い範囲に 保たれているのでしょうか? 生きている細胞というのは、 ある物質を他の物質に変換する 化学反応を数多く行ってきています。 これを代謝と言います。 そしてこの代謝に関わる酵素(エンザイム)は 37℃前後で正常に働くので、 この数値が平熱になっているのです。 そしてもし、体温が1℃上がると 多くの化学反応が約10%も 早く進むと言われています。 さらに50度を超えると タンパク質の形が変性してしまうため、 酵素は本来の機能を果たさなくなります。 しかし、一般的に身体の組織は高温にも耐え、 例えば、マラソン中の体内深部体温は 41度を超える事もあります。 それでも体は持ちますが、 脳はそうはいかないのです。 脳は42℃を超えると機能は衰え、 45℃を超えると脳の神経細胞が ダメージを受け変性し、 重大な障害を残す事もあります。 つまり、体温がこれほど厳しく コントロールされているのは 何より脳の温度を一定範囲に 保つためなのです。 ちなみに病気の時に発熱するのは 身体が病気に対抗する為の 重要な手段です。 ウィルスは高温環境に弱いので、 熱を上げることで代謝を盛んにし 免疫細胞をたくさん作りウィルスと戦います。 なので解熱剤を使うべきではない というのが私に意見なのですが、 とは言え、先ほども述べたように 42℃を超える場合では 脳の悪影響の恐れもあるので 解熱剤も必要かもしれません。 最近の研究では、脳が耐えられる限界は 42℃~43.5℃で60分 43℃で10~20分とされています。 人の脳が熱に弱い事は 体温が上がり過ぎる為に起こる熱中症の症状が、 頭痛やめまいと言った神経症状である 事からも分かります。 炎天下では帽子をかぶったり、 適切に頭を冷やす事は脳の健康にとっても大切です。 また真夏のスポーツや仕事では 暑さへの十分な対応が欠かせません。 しっかりと休息を摂る事は 熱中症などの被害を防げます。 またこまめに水分を補給し、 少量の食塩を溶かした水を飲むのも 大切な習慣と言えるでしょう。]]>

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